住宅の専門家による住宅診断の「インスペクション」が注目されています。
欧米では、以前より中古住宅の不動産売買の場で、活用されてきたものです。
不動産売却をする売主にとっても、より安心して取引できたり、競合の物件との差別化にできたりとメリットのある「インスペクション」について、ご紹介します。
不動産売却時に「インスペクション」をする実施目的や流れ
インスペクションとは、簡単にいうと、住宅診断士によって、売却する不動産の調査をおこなってもらい、劣化の状況や欠陥の診断と改修についてのアドバイスを得るというものです。
インスペクションは、不動産を購入する買主だけでなく、売主も利用できます。
売主の実施目的としては、不動産の状態を知って「適切な価格設定をする」ことや、「買主のトラブルを避けるため」などが挙げられます。
専門家の診断を受け、売却する不動産に問題がなければ、当事者の双方が取引しやすいですね。
インスペクションの具体的な調査法は、おもに目視によるものです。
外壁や屋根をはじめ、室内はもちろん、バルコニーや床下まで、専門家ならではの知識やノウハウによって状態を確認されます。
一般的なインスペクションは、3時間から半日ほどの時間をかけておこなわれ、当日は口頭での調査報告も聞きます。
1週間から2週間ほどしたら、正式に調査結果の書類を受けるという流れです。
不動産売却でインスペクションをするメリットデメリットや注意点
不動産売却時にも活用できるインスペクションのメリットデメリットも解説します。
まず、売主が活用するメリットとしては、売却に先立って診断をうけておくと、報告書類によって建物の現状を明らかにすることが可能です。
これにより、買い手側にも第三者によるくわしい情報を伝えられるので、信頼を得やすいでしょう。
調査を受けていない競合物件との差別化にもつながります。
売り手側としても、状態がわからないまま売却するより、インスペクションをしておくことで、安心して売却することが出来たり、修繕などの対応を検討したりできますね。
結果によっては、より有利な価格とすることができるかもしれません。
一方、注意しておきたいデメリットもあります。
インスペクションをするには、費用と時間がかかることです。
しかし、実施するメリットの多さを考えると価値ある住宅診断といえますから、ケースに応じて賢く活用したいですね。
まとめ
売主にとっても活用する価値のある住宅診断の「インスペクション」の実施目的やメリットデメリットなどをご紹介しました。
今後は、日本でもさらに普及していくことが考えられます。
ぜひ賢く活用し、売却成功につなげてくださいね。
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