近年、空き家の火災事件が増えています。
人が住んでいないから火災が起きにくいように思えますが、どうして空き家で火災が起きるのでしょうか。
今回は、空き家火災の原因・対策・責任について解説していきます。
空き家火災の出火原因は?
空き家火災で大きな原因には、放火、ガス漏れ、配線トラブルなどが挙げられます。
この3つのなかでとくに多く見られるのは放火です。
誰も住んでいない空き家は人目につきにくく、放火犯の格好の餌食になってしまうのです。
とくに、施錠されていない家や周囲に新聞紙やゴミが散乱している家、人の気配がない家が狙われやすいです。
空き家火災の対策は?
空き家火災を防ぐためには、空き家を正しく管理する必要があります。
空き家が放火される大きな原因は人目につきにくいのことなので、人感センサーを取り付けて人の出入りがあることを示しておくことが有効です。
また、しっかり管理すれば周囲も片付いたり、戸締り忘れも防止でき、放置されていた新聞紙やゴミなどに放火される可能性も低くなります。
このように、空き家もしっかり管理すれば放火される確率を減らすことが可能です。
空き家の所有者による管理が難しい場合は、住宅専門の管理会社に依頼するのもひとつの手段です。
費用はかかってしまいますが、自分で管理しなくて済むので、日々忙しかったり遠方に住んでいる方は検討しましょう。
空き家火災発生時に持ち主が負う責任は?
空き家で火災が発生しても、基本的に空き家を所有している持ち主に損害賠償責任は問われないとされています。
これは「失火責任法」により定められており、たとえ空き家火災によって近隣住宅に被害が出ても同じです。
しかし、空き家の管理が十分にできておらず放火された場合は空き家の所有者の過失が問われることがあります。
この場合、被害を受けた第三者に対し損害賠償を支払わなければいけません。
被害の大きさによっては莫大な出費になってしまうので注意が必要です。
なお、失火者に重過失があるかどうかの基準は明確には決められておらず、解釈によって意見が分かれることがあります。
とは言え配線トラブルを放置していたり管理を放棄していたりすると、過失を追及されやすいです。
いずれにせよ空き家はしっかりと管理する必要があるでしょう。
まとめ
空き家火災のリスクを減らすには、空き家の管理が重要です。
空き家の管理不足によって火災が起きると、所有者に責任が課せられるかもしれません。
空き家はしっかりと管理し、なるべくリスクを減らしましょう。
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