ロフトと聞くと、スタイリッシュ、プライベート空間、秘密基地などを想像する人も多いでしょう。
最近はテレワークで家で仕事をする人も多くなり、ロフトを書斎としても活用する人もみえます。
活用の仕方によってとても融通の利くロフトですが、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ロフトとは?
ロフトとは「屋根裏部屋」ともいわれています。
部屋の一部を2層式にした上部空間の部分です。
一方、ロフトとよく似ているものでグルニエがあります。
グルニエはフランス語で、ロフトと同じく「屋根裏部屋」を意味します。
グルニエは、部屋の一部ではなく屋根裏を利用した収納スペースです。
グルニエのはしごは、取り外し可能か折りたたみ収納ができるタイプであることが必要で、固定式は認められていません。
ロフトの用途は、物置の他、書斎、アトリエ、子ども部屋などさまざまです。
しかし建築基準法において、採光・換気の基準をクリアしていないため、居室とは認められません。
建築基準法においてロフトは、
●天井高:1.4m以下
●床面積:ロフトのある部屋の面積の8分の1以下
とする必要があります。
たとえば、2階にロフトをつくる場合に、建築基準法に規定から外れると、ロフトとしてではなく、「3階」とみなされてしまいます。
ロフト付き戸建のメリットとデメリット
メリットは以下の点です。
スペースの有効活用
もともと狭い敷地で戸建をもつ検討をしている場合は、収納スペースとしてロフトは重宝されます。
多目的な利用
本来は物置、収納スペースとしてのロフトですが、子どもの遊ぶスペース、書斎、プライベート空間としての利用も増えています。
奥行きのある部屋空間
ロフトをつくることは、必然的に天井を高くすることになります。
部屋上部に奥行きが増し、部屋全体が広く感じます。
デメリットは以下の点です。
費用対効果が得られない可能性
3階戸建にするよりは費用は抑えられますが、天井高さが低いため、かかった費用のわりに収納ができないという場合もあります。
熱や空気がこもる
屋根に近い、上部空間に位置するロフトは、熱がこもりやすいです。
外気温の影響も受けやすく、夏と冬の温度環境は厳しくなります。
またダイニングにつながる位置にロフトをかまえると、料理のにおいがこもることもあります。
はしごの危険性
高齢になると、はしご、階段が危険になり、子どもにとってもふざけた際に怪我をする可能性があります。
あらかじめこのような問題があると知っていればロフトの位置を考えたり、事前にロフトの用途を検討したりすることもできますね。
ロフトは床面積(延べ床面積)に含まれるの?
ロフトは居室とは認められず、建築基準法によれば、階数にカウントしなくてもよいとされています。
法廷床面積に含まれないロフトは、固定資産税の対象にならないメリットがあります。
3階建て住居を建てれば固定資産税の対象ですが、ロフトに置き換えて固定資産税を抑えることができます。
まとめ
狭い限られた場所に戸建住宅をもつときに、ロフトは重宝されます。
ただし、建築基準法のしばりをクリアしてつくる空間なのでそれなりの費用もかかります。
ご紹介した上記のメリットやデメリットを検討し、自分の戸建住居や生活様式にあった用途を事前に考えることをおすすめします。
最近はテレワークでお家で過ごす人も増えています。
ロフトも時代とともに収納から、遊び場、プライベート空間、書斎などへと様変わりしやすい空間であれば、長く有効活用できますね。
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