不動産相続によって誰も住んでいないいわゆる「空き家」を取得するケースはよく聞かれます。
相続にあたって気になるのが空き家の解体に関する費用です。
そこで今回は、空き家を更地にするための解体費用の相場をご紹介するとともに、空き家の解体費用に関する補助金についてもお伝えしたいと思います。
不動産相続で得た空き家の解体費用の相場はいくら?
空き家の解体費用の相場は立地状況や家の大きさ、築年数などによっても異なりますが、その住宅が木造か軽量鉄骨かなどの構造によってだいたいの目安を知ることができます。
木造の場合は1坪あたりだいたい3~5万円、軽量鉄骨の場合は1坪あたりだいたい5~7万円、RC造の場合は1坪あたりだいたい6~8万円といわれています。
空き家の解体には、解体費用の他にも廃材処理にかかる費用や土地の整地にかかる費用も発生します。
廃材処理にかかる費用は、廃材が木材なのか鉄筋なのかによっても異なりますが、相場として1㎡あたりただいたい3~8千円といわれています。
また、土地をきれいにならして平たんにする整地にかかる費用の相場は、通常であれば1㎡あたり500~1,500円程度で済むケースが多いです。
土地の高低差が大きかったり段差が合ったりする場合や、地盤改良が必要な場合では相場よりも高くなります。
不動産相続で得た空き家の解体費用に関する補助金とは?
空き家の解体費用は廃材処理や整地まで含めるとかなりまとまった金額になります。
そこで活用したいのが「補助金」です。
空き家の解体に関しては次の3つの補助金があります。
●老朽危険家屋解体撤去補助金
老朽化によって倒壊などの危険がある家屋の解体費用に対して受けられる補助金です。
耐震診断などの各自治体による審査を受けて通らなければなりませんが、解体費用の1/5~半分程度の補助を受けられるケースが多いです。
●都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金
老朽化した空き家によって都市景観が損なわれないようにするために、長期間にわたって放置された空き家の解体費用に対して受けられる補助金です。
解体後の土地の利用において一定の基準を設けるなどの条件を満たした場合に支給されるもので、こちらも解体費用の1/5~半分程度の補助を受けられる場合が多いです。
●建て替え建設費補助金
老朽化した家屋を解体し一定の基準を満たす住宅を建築する場合に受けられる補助金です。
各自治体によって異なりますが、解体費用と建築費用の一部が補助されます。
まとめ
不動産相続で老朽化した空き家を取得した場合の解体費用相場や補助金についてご紹介しました。
自治体で支給されている補助金制度を上手に活用すれば、空き家を相続しても解体費用を抑えて売却や新たな家屋の建築などおこなうことができます。
補助金は各自治体によって内容や申請方法などが異なるため、役所への問い合わせやホームページなどで確認してみると良いでしょう。
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