土地や建物などの取引では、多額のお金が動くケースも多いため、慎重にならざるを得ません。
入手した物件に大きなトラブルがあった場合、不利益を被ってしまう可能性もあります。
このようなことが起きないよう、近年では入手前に入念な調査をおこなうケースが増えました。
本記事では、不動産購入におけるデューデリジェンスとはなにか、ポイントもあわせて解説しましょう。
不動産購入時におけるデューデリジェンスとは
不動産購入におけるデューデリジェンスとは、事前におこなう物件の調査を指します。
なぜ、入手前にこのような調査が必要なのかといえば、トラブルを避けるためです。
物理的なリスクを避けるためだけでなく、経済的予測を把握するためにもおこなわれます。
たとえば、入手した物件が大きな問題を抱えていた場合、手に入れてから後悔してしまうでしょう。
土地が汚染されていた、耐震性が大幅に低下していた、といった問題があると、手に入れた者は大きな不利益を被ってしまいます。
このようなことを避けるべく、デューデリジェンスがおこなわれるのです。
不動産購入時におけるデューデリジェンスのポイント
不動産を購入する前に、デューデリジェンスをおこなえば物件に潜むリスクを把握できます。
この調査は、3つのポイントで構成されていることを覚えておきましょう。
経済的側面と法的側面、物理的側面の3つです。
経済的側面とは、価格や賃料、投資採算性に基づくリスク分析です。
入手した物件を運用し、利益を得ることが目的なら、この部分はより慎重に調査しなくてはなりません。
法的側面とは、権利関係や訴訟の有無です。
物件の権利関係がどのようになっているのか、訴訟を起こされていないかどうかをチェックします。
これを怠ってしまうと、入手したあとで訴訟トラブルに巻き込まれるおそれがあります。
物理的側面は、物件の立地や老朽具合、耐震性などのほか、土壌汚染の調査です。
これもきちんと調査をしておかないと、入手してから後悔することになりかねません。
入手してから、土地の汚染がわかったとなると、売りたくてもなかなか売り手が見つからないでしょう。
まとめ
不動産購入におけるデューデリジェンスとはなにか、どのような要素で構成されているのかなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
入念な調査を事前に実施しておけば、さまざまなリスクを回避できる確率が高まります。
物件を入手しようと考えているのなら、デューデリジェンスの実施もあわせて検討してみましょう。
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